抗がん剤の投与期間と
薬剤により異なる副作用

抗がん剤投与による副作用は、がんのステージ、がんの部位、薬剤、個々の体質などによって発現時期や重症度(グレード1~5に分けられる)が異なります。ほとんど副作用が出ないケースもあれば、命にかかわるほどの有害事象(薬物との因果関係が明確ではないものを含め、薬物投与により患者当人に好ましくない症状や病気が出てしまうこと)につながることもあります。抗がん剤が合わない場合は薬剤を変更することもありますし、副作用の予防や症状を軽減させる目的で行われる支持療法も受けることができます。ここでは発現する可能性のある副作用と、その副作用が出やすい抗がん剤の種類、さらには副作用や有害事象を軽減する対策についてまとめました。

副作用が
起きる
時期
おもな副作用の種類
投与日

吐き気・嘔吐

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アレルギー

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そのほかの副作用

発熱、血圧低下、血管痛、呼吸困難があります。吐き気や嘔吐は投与開始後すぐか翌日くらいから始まることが多いようです。

投与後
1週間以内

吐き気・嘔吐

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下痢・便秘

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そのほかの副作用

吐き気や嘔吐が原因で起こる食欲不振、全身の疲れやだるさ、不整脈などが現れやすい副作用です。

投与後
1~2週間

下痢・便秘

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口内炎

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貧血

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白血球の減少

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血小板の減少

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そのほかの副作用

食欲不振、胃もたれのほか、白血球や血小板の減少を起こす骨髄抑制という症状が投与後1~3週間後に数値が最低となるため現れやすいです。

投与後
2~4週間

脱毛

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手足のしびれ

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そのほかの副作用

皮膚の角化、しみ、膀胱炎、耳鳴りがあります。末梢神経の障害で起こる手足の痛みや麻痺もこの頃からです。

投与後
4週間以降

脱毛や手足のしびれ・耳鳴りが続くほか、発生症例は少ないものの腎臓・心臓・肺の機能障害、味覚変化、聴覚異常、認知力低下、生殖機能低下なども現れる可能性があります。

《参照サイト・文献》

国立がん研究センター「がんになったら手にとるガイド」

国立がん研究センター「化学療法全般について」」

沢井製薬『副作用との上手なつきあい方ハンドブック』

患者も家族もまず情報収集を

経済的負担や精神的な苦痛を解決するために
サポートしてくれる団体やサービスは意外に多い

当サイトは国立がん研究センターや大学病院などの専門機関、あるいはNPO法人キャンサーネットジャパンなど「がんのことならすべてを網羅している」サイトから必要な情報を獲得しています。でも、体調がすぐれないときや看病で忙しいときなどは、こうした情報探しはけっこう負担になりますよね。そこで、副作用のことはもちろんのこと、がん患者の闘病記録をまとめたサイトや高額療養費制度など社会サポートの窓口についてなど、がん患者や「第2の患者」といわれるご家族に必要な情報が掲載されているサイトを一覧にまとめました。

がん患者と家族をサポートしてくれる情報一覧を早速チェックする>>

「抗がん剤の副作用を軽減する効果がある」
とされる成分に期待できることとは

免疫細胞を活性化してがんの増殖を抑制し、抗がん剤の副作用を軽減できる可能性が

抗がん剤治療のうち化学療法で使われる薬剤には、がん細胞の増殖を防ぐ効果があるのですが、同時に正常な細胞に対しても威力を発揮してしまいます。特にその影響を受けやすいのは血液や粘膜(口の中や胃腸など)、毛根細胞といった活発に細胞分裂が行われている部位。抗がん剤による薬害を最小限にするための支持療法もありますが、同時に検討する価値があるのは「免疫力を向上させてがん細胞の増殖や抗がん剤による副作用を軽減する」可能性がある成分を摂り入れることです。ここでは代表的な6つの成分について、エビデンスに基づく効果やその作用をリサーチしてまとめました。

催芽ブドウ種子

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
催芽ブドウ種子 GSPP

抗がん剤に類似した作用や免疫力向上などが
期待できる注目の新成分

催芽(さいが)ブドウ種子(GSPP)とは特殊な技術によって発芽する直前のブドウの種から抽出した成分。多種類のポリフェノールを含んでいます。研究の結果、従来の抗がん剤と同等の効果が期待できることが分かり、日本癌学会でもその成果を発表された新成分です。がん細胞自らが死を選ぶアポトーシス反応や免疫力の向上などが期待できます。

フコイダン

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
フコイダン

免疫システム全体を活性化して抗がん剤に
負けない体に

フコイダンはモズクや昆布などの褐藻類に含まれる特有のヌメリ成分で、主成分がフコースである高分子多糖類の総称となっています。これまでの研究でフコイダンには免疫力を向上させる作用があり、体の免疫システム全体が活性化することが分かっています。また細胞が自然死するアポトーシスなどの効果や、がん細胞の成長につながる血管新生を抑制する効果が期待できます。

アガリクス

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
アガリクス

抗がん剤の副作用を抑える栄養豊富なキノコ

アガリクスは和名でヒメマツタケと呼ばれているキノコの一種で、βグルカンをはじめ豊富な有効成分が含まれているのが特徴。体の免疫力を高め、がん細胞の増殖を抑えてくれるといわれています。また、新しい血管が形成されるのを抑制し、がん細胞を成長させないようにする作用も…。ただし、悪性リンパ腫や白血病などのリンパ球系の悪性腫瘍の方には、悪影響を及ぼす場合があるので注意が必要です。

プロポリス

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
プロポリス

豊富な栄養成分がさまざまな病気に効果を発揮

プロポリスはみつばちが作り出す植物性物質の混合物。確認できるものだけでも300万種類以上の成分を含んでいて、様々な健康効果をもたらします。特に注目すべき点は強い抗酸化作用。その効果はがんなどの疾患にも期待できます。ほかにもプロポリスの豊富な栄養成分が全身の臓器や細胞を働かせることで、がん細胞への抵抗力を高めることができます。

メシマコブ

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
メシマコブ

抗がん剤との併用で副作用緩和が期待される

メシマコブは、樹齢20年以上の古い桑の木に寄生し、その寄生した木の栄養分をすべて吸収してしまう珍しいキノコ。高分子多糖体の他、脂肪酸やアミノ酸、核酸、酵素で形成されています。メシマコブは、特に高分子多糖体に含まれているβグルカンやタンパク複合体に、免疫細胞全体を活性化させる役割があるといわれています。

スクワレン

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
スクワレン

内臓機能を高めてがん細胞を追い込む成分

深海のサメなどの肝油から生成される不飽和脂肪酸の一種。特に肝臓への効果の高さが話題です。スクワレンを摂取することで、体の隅々まで十分に酸素が行き渡ります。酸素が運ばれると体内組織は活性化し、内臓機能も正常に。がん細胞に新しい血管を作らせない阻害作用もあります。ただし、手術前後や虚血性心疾患がある場合は摂取を控えるべき成分です。

治療を受ける前に知っておきたい
抗がん剤の種類

抗がん剤はがんの種類によって使う種類が異なり、現在約100種類近く存在しています。作用の仕方や由来によって「細胞障害性抗がん剤」と「分子標的薬」に分かれます。「細胞障害性抗がん剤」はさらに代謝拮抗剤やアルキル化剤など細かく分類されます。自分がこれから使用する各抗がん剤の特徴を知っておきましょう。

【がんの種類別】抗がん剤治療の内容とは?

抗がん剤は、がんの種類によって使用するものが異なります。がんと言っても大腸がんや胃がん、乳がんなど体内のさまざまな部位で疾患するため、それぞれの部位に合わせた治療法が必要です。がんの種類によってはステージによって抗がん剤が必要になったり、抗がん剤自体が効きにくかったりすることもあります。がんの種類別に、どんな抗がん剤治療を行っているのか見ていきましょう。