投与期間によって異なる
抗がん剤治療の副作用

抗がん剤を投与した後、多かれ少なかれ副作用は必ずと言っていいほど出るものです。使う抗がん剤の種類によっても現れる副作用は異なりますし、副作用の出現時期、例えば吐き気や嘔吐、口内炎、手足のしびれといった副作用は、それぞれ症状が現れる時期が異なります。抗がん剤治療をするときには今後起こり得る副作用の症状や出現時期を把握しておくと、いざ発症しても落ち着いて対処することができます。

副作用が
起きる
時期
おもな副作用の種類
投与日

吐き気・嘔吐

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アレルギー

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そのほかの副作用

発熱、血圧低下、血管痛、呼吸困難があります。吐き気や嘔吐は投与開始後すぐか翌日くらいから始まることが多いようです。

投与後
1週間以内

吐き気・嘔吐

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下痢・便秘

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そのほかの副作用

吐き気や嘔吐が原因で起こる食欲不振、全身の疲れやだるさ、不整脈などが現れやすい副作用です。

投与後
1~2週間

下痢・便秘

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口内炎

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貧血

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白血球の減少

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血小板の減少

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そのほかの副作用

食欲不振、胃もたれのほか、白血球や血小板の減少を起こす骨髄抑制という症状が投与後1~3週間後に数値が最低となるため現れやすいです。

投与後
2~4週間

脱毛

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手足のしびれ

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そのほかの副作用

皮膚の角化、しみ、膀胱炎、耳鳴りがあります。末梢神経の障害で起こる手足の痛みや麻痺もこの頃からです。

投与後
4週間以降

脱毛や手足のしびれ・耳鳴りが続くほか、発生症例は少ないものの腎臓・心臓・肺の機能障害、味覚変化、聴覚異常、認知力低下、生殖機能低下なども現れる可能性があります。

検査しないと分かりづらい副作用も…

定期検査を受けて自覚症状のない副作用を
早期発見、早期対処をすることが大切です

副作用の中には検査をすることで分かるものもあります。例えば貧血や白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎障害などは自覚症状がなく、自分では気づきにくいものです。これらの副作用は尿検査や血液検査などを定期的に受けることで、早期発見が可能です。もしも定期検査を受けない場合、症状が重くなってからでは手遅れになることも。自覚症状のない副作用を早期発見し、適切な対処を迅速にしてもらうためにも、定期検査を必ず受けましょう。

抗がん剤の副作用を軽減する成分を
取り入れて苦痛を和らげる

「免疫力向上」「活性酸素抑制」作用のある成分の摂取で副作用を軽減

がん治療で抗がん剤を投与する場合、がん細胞だけでなく健康な細胞まで攻撃してしまうことで、弱っている体にさらにダメージを与えてしまいます。抗がん剤による副作用の苦痛を少しでも和らげたいなら、「免疫力を向上させる」「あらゆる病気や老化の原因となる過剰な活性酸素の発生を抑制する」ために役立つ成分を摂り入れるとよいでしょう。代表的な成分を6つ紹介します。

催芽ブドウ種子

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
催芽ブドウ種子 GSPP

抗がん剤に類似した作用や免疫力向上などが
期待できる注目の新成分

催芽(さいが)ブドウ種子(GSPP)とは特殊な技術によって発芽する直前のブドウの種から抽出した成分。多種類のポリフェノールを含んでいます。研究の結果、従来の抗がん剤と同等の効果が期待できることが分かり、日本癌学会でもその成果を発表された新成分です。がん細胞自らが死を選ぶアポトーシス反応や免疫力の向上などが期待できます。

フコイダン

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
フコイダン

免疫システム全体を活性化して抗がん剤に
負けない体に

フコイダンはモズクや昆布などの褐藻類に含まれる特有のヌメリ成分で、主成分がフコースである高分子多糖類の総称となっています。これまでの研究でフコイダンには免疫力を向上させる作用があり、体の免疫システム全体が活性化することが分かっています。また細胞が自然死するアポトーシスなどの効果や、がん細胞の成長につながる血管新生を抑制する効果が期待できます。

アガリクス

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
アガリクス

抗がん剤の副作用を抑える栄養豊富なキノコ

アガリクスは和名でヒメマツタケと呼ばれているキノコの一種で、βグルカンをはじめ豊富な有効成分が含まれているのが特徴。体の免疫力を高め、がん細胞の増殖を抑えてくれるといわれています。また、新しい血管が形成されるのを抑制し、がん細胞を成長させないようにする作用も…。ただし、悪性リンパ腫や白血病などのリンパ球系の悪性腫瘍の方には、悪影響を及ぼす場合があるので注意が必要です。

プロポリス

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
プロポリス

豊富な栄養成分がさまざまな病気に効果を発揮

プロポリスはみつばちが作り出す植物性物質の混合物。確認できるものだけでも300万種類以上の成分を含んでいて、様々な健康効果をもたらします。特に注目すべき点は強い抗酸化作用。その効果はがんなどの疾患にも期待できます。ほかにもプロポリスの豊富な栄養成分が全身の臓器や細胞を働かせることで、がん細胞への抵抗力を高めることができます。

メシマコブ

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
メシマコブ

抗がん剤との併用で副作用緩和が期待される

メシマコブは、樹齢20年以上の古い桑の木に寄生し、その寄生した木の栄養分をすべて吸収してしまう珍しいキノコ。高分子多糖体の他、脂肪酸やアミノ酸、核酸、酵素で形成されています。メシマコブは、特に高分子多糖体に含まれているβグルカンやタンパク複合体に、免疫細胞全体を活性化させる役割があるといわれています。

スクワレン

  • 免疫力アップ
  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • アポトーシス作用
スクワレン

内臓機能を高めてがん細胞を追い込む成分

深海のサメなどの肝油から生成される不飽和脂肪酸の一種。特に肝臓への効果の高さが話題です。スクワレンを摂取することで、体の隅々まで十分に酸素が行き渡ります。酸素が運ばれると体内組織は活性化し、内臓機能も正常に。がん細胞に新しい血管を作らせない阻害作用もあります。ただし、手術前後や虚血性心疾患がある場合は摂取を控えるべき成分です。

治療を受ける前に知っておきたい
抗がん剤の種類

抗がん剤はがんの種類によって使う種類が異なり、現在約100種類近く存在しています。作用の仕方や由来によって「細胞障害性抗がん剤」と「分子標的薬」に分かれます。「細胞障害性抗がん剤」はさらに代謝拮抗剤やアルキル化剤など細かく分類されます。自分がこれから使用する各抗がん剤の特徴を知っておきましょう。

【がんの種類別】抗がん剤治療の内容とは?

抗がん剤は、がんの種類によって使用するものが異なります。がんと言っても大腸がんや胃がん、乳がんなど体内のさまざまな部位で疾患するため、それぞれの部位に合わせた治療法が必要です。がんの種類によってはステージによって抗がん剤が必要になったり、抗がん剤自体が効きにくかったりすることもあります。がんの種類別に、どんな抗がん剤治療を行っているのか見ていきましょう。