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口内炎

抗がん剤投与によって起こる副作用である口内炎について、原因や起こりやすい抗がん剤のほか、対処法や予防法などをまとめました。

抗がん剤の副作用で口内炎が起こる原因

口内炎は口の中の粘膜に生じる炎症で、多くの場合はぷちっとした白っぽい潰瘍が頬や唇の内側、歯茎、舌などにできます。

食べ物や飲み物がしみたり痛んだりするため、小さな潰瘍でもストレスがたまるものです。

抗がん剤の投与によって口内炎ができるのは、口腔粘膜の細胞分裂が活発だからです。

抗がん剤が口腔粘膜の細胞内DNAにダメージを与え、その過程で発生する活性酸素も同時に口腔粘膜を損傷させます。

特に抗がん剤投与と一緒に放射線療法も受けている場合は、放射線が咽頭部に当たることで症状が強まることもあります。

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抗がん剤の副作用で口内炎が起こる時期

口内炎は抗がん剤の投与後、2~10日くらいで発症することが多いのですが、投与を中止すれば2~4週間程度で改善していきます。

自然と治りますが、塗り薬やレーザーでの治療も可能です。

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抗がん剤の副作用で口内炎が起こりやすい抗がん剤

抗がん性抗生物質
  • エピルビシン(エピルビシン塩酸塩、ファモルビシン)
代謝拮抗剤
  • メトトレキサート(メソトレキセート)
  • フルオロウラシル(5-FU、カルゾナール)

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口内炎の予防法

口内炎ができないようにするには、普段から歯磨きやうがいをしっかり行い、口内の清潔を保つようにしましょう。

丁寧にブラッシングするのも良いですが、やり過ぎると粘膜を傷つけることがあるので注意が必要です。

食事面でも香辛料が効いた辛い食事は口内へ刺激を与えるため、避けるようにします。水分をこまめにとって口内を乾燥させないのも有効です。

口内炎の対処法

なるべく粘膜を傷つけないようにして過ごすのが良いのですが、それでも口内炎を発症した場合は、痛みから食事や飲み物が取りにくくなってしまいます。

その結果体力が低下してしまい、病状が悪化することもあります。

口内炎ができた場合、一度抗がん剤治療を中断して回復を待つことがありますが、状況によっては医療用麻酔を用いて食事ができるようにし、体力低下を防ぐ対策をとることもあるようです。

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口内炎の有害事象のグレード

抗がん剤治療や放射線治療を行うと、副作用として口内炎が生じることがあります。がん治療時に見られる口内炎は、有害事象としてグレードが定められ、対処の指針とされています。

がん患者の方の口内炎は、健康な方の口内炎と比べると炎症が広くなり、場合によっては食事が食べにくくなるなど日常生活にも大きく支障をきたします。

抗がん剤や放射線治療により発症する口内炎は,健常人が経験する口内炎と比較し,炎症が広範囲であり,その痛みは強く,摂食困難,抗がん剤の減量,変更を余儀なくされる場合も多い.

出典:(PDF)「抗がん剤治療による口内炎に対する半夏瀉心湯の効果~明日の口内炎患者のために~」日本薬理学雑誌,146(2),2015 [PDF]

口内炎のグレードの定義

有害事象のグレードの基準を見ていきましょう。

アメリカの国立がん研究所が発表した基準をもとに、日本語版に翻訳した「有害事象共通用語規準 v4.0 日本語訳 JCOG版(CTCAE v4.0 - JCOG)」によれば、口内炎(口腔粘膜炎)の有害事象はグレード1~5に分類されています。

グレード1では「症状がない」または「軽度の症状がある」ものの治療の必要がない段階。

グレード2は「中等度の疼痛」があるが「経口摂取に支障がない場合」または「食事の変更が必要な場合」とされています。

さらに症状がひどくなり、「高度の疼痛」「経口摂取に支障がある」場合をグレード3に。

「生命を脅かす」「緊急処置を要する」段階をグレード4、「死亡」に至ってしまう段階をグレード5としています。

口内炎は症状が悪化すれば食事をとることが難しくなれば、患者さんの体力が低下し免疫力も低下してしまいます。

また、肺炎などの感染症も誘発することがあり、ガン治療の大きな妨げとなってしまうことも大いにありえます。

こうした理由から、治療時にやむなく抗がん剤を変更することもありえます。加えて口内炎は、薬による副作用だけでなく、末期がんの方にも症状として現れることが良くあります。

口内炎は、がん治療を開始してから常にケアをするために、症状をチェックしておく必要がある有害事象と言えるかもしれません。

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