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インターロイキン2

インターロイキン2とは

インターロイキンは、白血球から分泌されるたんぱく質のひとつで、特定された順に番号がつけられており、現在は30種類以上が確認されています。それぞれ働きが異なっており、特にインターロイキン2は、リンパ球やマクロファージなどの免疫細胞と結び付いて活性化し、がん細胞を攻撃する力を高めると言われています。そのため、イムネースやセロイスという商品名でインターロイキン2を用いた抗がん薬が開発されているのです。イムネースは主に、腎臓がんや血管肉腫などに効果があると確認され、治療に用いられています。

ほかの治療法との違い

インターロイキン2は、体内の細胞から分泌されるサイトカインを利用する治療法のひとつ。リンパ球のT細胞の増殖や分化を促進する働きを持つことから、自らの免疫機能を高めてがん細胞を抑制することができる治療法です。インターロイキンを利用する製剤として市販されているのは、現在のところ遺伝子組み換え技術によって開発されたインターロイキン2製剤のみとなっています。他免疫療法のように、患者自身の血液を採取することはありません。

インターロイキン2が用いられる目的

インターロイキン2は、主に腎臓がんや血管肉腫などの病気の治癒、または症状の緩和、延命などを目的として用いられます。患者さんの病状や体調に合わせて、1日1〜2回ほど点滴で投与します。

インターロイキン2の効果

インターロイキン2を利用した薬剤・イムネースは、脾臓のリンパ球から得た遺伝子情報を基に、遺伝子組み換え技術によって大腸菌内で作られる製剤です。1992年に血管肉腫に対しての効果が認められ、その後も研究が進んで腎がんへの効果も追加で認められています。

イムネースは免疫細胞であるリンパ球のT細胞やNK(ナチュラルキラー細胞)に結合し活性化することで、細胞を壊す力が強いキラー細胞を誘導。このキラー細胞を用いてがん細胞を倒す作用を持ちます。

インターロイキン2の副作用と対処法

インターロイキン2製剤は、免疫細胞の力を強くする療法です。そのため、正常な細胞も自ら壊してしまう可能性があります。

主な副作用として、以下のような症状が挙げられます。

  • 発熱
  • 全身倦怠感
  • 悪寒、悪心、嘔吐
  • 食欲不振
  • 腹痛、下痢
  • 貧血
  • めまい、ふらつき

このような症状のほかに、重大な副作用として、むくみや腹水などの体液が溜る症状や、体重増加、血圧低下などには注意すべき。抑うつなどの精神的な症状が現れることもあります。体調が変わったな、と感じたら医師や薬剤師などへすぐに相談しましょう。