国立がん研究センターが運営するサイト「がん情報サービス」。このページでは、がん情報サービスが行っている「病院を探す」というコンテンツの中にある「がん相談支援センターを探す」について説明していきたいと思います。
主治医のファーストオピニオン、そしてそれ以外の専門医から治療方針のアドバイスをしてもらうセカンドオピニオン。先生を信じて治療を続けながらも、生活面や仕事のこと、治療費のことなどがん患者やその家族にはたくさんの悩みや不安が押し寄せます。
そうした患者や家族のために現代ではがん治療の問題や治療しながらの就業など、さまざまな悩みを相談できる窓口やサポートが充実しています。
特にがんに関するエキスパートがいる大きな病院にある「がん相談支援センター」では、ソーシャルワーカーや臨床心理士などの専門家たちが対面相談や電話相談にのってくれます。
47都道府県別に一覧化されているため、いちいち病院のサイトをネットで探す手間がはぶけます。
ぜひ家族だけで悩まずに専門的なスタッフに相談して、どう進んでいくべきなのかを明確にしていくのがベスト。相談することで正しい知識が得られて不安を拭うこともできるので、不安を解消するためにも早めの相談を心がけましょう。
家族だけで治療法を決定しようとするのではなく、専門知識のある人に相談するとより良い判断ができるでしょう。[参照:1]
「東京都のがん相談支援センター」というページでは、東京都にあるがん相談支援センターの情報が掲載されています(2019年5月情報)。
病院が厚生労働省に提出した資料を基に「がん支援相談センター名」「問い合わせ先」「対応曜日」「がん相談支援センターの写真」「相談方法」「相談員の職種」「就労に関する相談の対応有無」などの情報が見やすくまとめられています。
サイト内にはGoogleマップが搭載されており、「都道府県がん診療連携拠点病院」「地域がん診療連携拠点病院」などそれぞれアイコンが分けられて紹介されています。
自分の条件に合ったアイコンをクリックすれば、その病院(がん相談支援センター)の詳細ページを見ることができるようになっています。
さらに住所と郵便番号を打ち込める検索窓があり、打ち込んだ住所近くのがん相談支援センターが探せるので、最寄りの病院を見つけることができます。
がん患者は痛みや倦怠感などの身体的な苦痛のほかにも、不安や落ち込みといった精神的な苦痛を経験してしまうことがあります。どちらの苦痛もやわらげるため、病院でがんと診断されたときから実施されるケア方法が「緩和ケア」なのです。
病院によって多少の違いはありますが、癌治療に携わる医師・看護師・薬剤師・栄養士などが1つのチームになって患者とその家族も全面的にサポートしてくれるもの。
不安の多いがん治療だからこそ、適切なサポートが受けられる緩和ケアを行う病院を把握しておくことが大切です。
国立研究科発法人国立がん研究センター対策情報センターが運営している「がん情報サービス」では、緩和ケア病棟がある病院をすぐに探すことが可能。
県別で探せるのはもちろん、病院名で検索できるので近所の病院が対応しているのかをすぐに知ることができますよ。[参照:2]
「がん診療連携拠点病院などを探す」のページには、厚生労働省にがんの専門知識が高いと認められた病院のなかから、様々な条件を絞って自分にピッタリの病院(47都道府県対応)を探すことができます。
がん診療連携拠点病院は、地域のがん診療を行っている病院との連携体制の整備、がん患者・家族への相談サポートや情報提供などの役割を担っている病院。
国が定める条件を満たしたうえで都道府県知事から推薦を貰い、厚生労働省が定めた厳しいルールのもと認定されるので安心して治療を任せられます。
病院選びの際に役に立てたい1ページだといえるでしょう。[参照:3]
国立がん研究センターが運営している「がん情報サービス」は、がん患者と家族に寄り添い、がんになってからの生活を支える有益な情報が網羅されているWEBサイトです。
国立機関によって運営されており、研究機関や病院、多くの医師や専門家など医療のスペシャリストたちの手によって制作されているため、非常に信憑性と信頼性が高いサイトです。
がんの治療だけでなく、病と闘う上で知っておきたい基礎情報がさまざまな切り口で提供されていますので、なにか疑問や不安を感じたら一度は見ておくべきサイトだといえます。