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アナストロゾール

ここでは、アナストロゾールの特徴、副作用、使用上の注意点、使用者の体験談などを紹介しています。アナストロゾールは閉経後に発症した乳がんの治療に用いられることのある抗がん剤です。

アナストロゾールの概要

一般名称 アナストロゾール:錠剤
形状 錠剤
分類 内分泌療法薬
商品名(製造元) アリミデックス錠1mg(アスロラゼネカ株式会社)など
薬価 403.6円/錠
適応する症状 乳がん(閉経後)

アナストロゾールの特徴

アナストロゾールは、閉経後乳がんの治療で用いられる代表的な薬の一つ。女性ホルモンの分泌を抑えてがん細胞の増殖抑制を目指します。一般には「アリミデックス錠1mg」という先発品が知られていますが、現在、多くの製薬会社からジェネリックも提供されています。

用法・用量

通常、成人はアナストロゾール1mgを1日1回、経口摂取します。飲み忘れた場合には速やかに飲むことが原則ですが、前日に飲み忘れたという理由で当日に2錠を飲むことは避けてください。

効果のメカニズム

アナストロゾールは、閉経後乳がんのホルモン療法に利用される成分。ホルモン療法の中でも、アロマターゼ阻害薬と呼ばれる部類に属しています。

女性ホルモンのエストロゲンは、アロマターゼと呼ばれる酵素の働きによって分泌が促されます。このアロマターゼの働きを抑えてエストロゲンの生成を抑制することで、乳がん細胞の増殖力を低下させます。

副作用として関節痛が多く見られる

薬の添付文書には多数の副作用が記載されていますが、実際に「アリミデックス錠1mg」を飲んだことがある方々からの声を見ると、多くの人が関節痛の副作用を経験しているようです。痛みの程度には個人差があり、中には立っていられなくなるほどの関節痛を感じる方もいるようです。著しい痛みを自覚した場合には、速やかに主治医に相談することが望まれます。

ただし、薬の承認にいたるまでの臨床試験において関節痛を訴えた患者は、全体の1.1%程度とされています。

考えられる副作用

承認にいたるまでの国内臨床試験等では、総症例3,536例中360例(10.2%)に副作用が見られました。

重大な副作用

皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 0.1%未満の頻度で、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)が認められることがあります。
アナフィラキシー、血管浮腫、蕁麻疹 0.1%未満の頻度で、アナフィラキシー、血管浮腫、蕁麻疹などの過敏症状が認められることがあります。
肝機能障害、黄疸 0.1%未満の頻度で、肝機能障害や黄疸が認められることがあります。投与中は定期的な肝機能検査が必要です。
間質性肺炎 0.1%未満の頻度で間質性肺炎が認められることがあります。咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を確認しながら投与する必要があります。
血栓塞栓症 0.1%未満の頻度で、深部静脈血栓症や肺塞栓症等の症状が認められることがあります。

その他の副作用

全身 ほてり/頭痛/倦怠感/無力症/疲労
肝臓 肝機能検査値異常(AST(GOT)上昇/ALT(GPT)上昇/Al-P上昇/γ-GTP上昇/ビリルビン上昇)
消化器 嘔気/食欲不振/嘔吐/下痢
精神神経系 感覚異常(錯感覚、味覚異常を含む)/傾眠/手根管症候群
皮膚 脱毛/皮膚血管炎/IgA血管炎
筋・骨格系 関節痛/硬直/骨折/関節炎/骨粗鬆症/骨痛/弾発指/筋肉痛
生殖器 性器出血/腟乾燥
血液 白血球減少/好中球減少
その他 高コレステロール血症/高カルシウム血症

使用上の注意

禁忌

次の患者には投与しないでください。
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
  • 授乳婦
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

慎重投与

次の患者には慎重に投与してください。
  • 重度の肝・腎障害のある患者

高齢者への投与

高齢者に投与する場合には、次の点に注意してください。

本剤の臨床試験によると、高齢者と非高齢者との間において、血漿中濃度、副作用の発現率、副作用の程度に差異は認められていません。ただし、一般に高齢者は生理機能の低下により薬の副作用が現れやすい傾向があるため慎重に投与してください。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦、産婦、授乳婦等に投与する場合には、次の点に注意してください。

本剤は閉経後の患者を対象としているため、妊婦・産婦・授乳婦等への投与を想定していません。動物実験では胎児の発育遅延等が認められています。

その他の注意点

  • 使用中、著しい眠気が生じることがあります。自動車や機械の操作をする際には十分に注意してください。
  • 飲み忘れに気付いたときには、可能な限り早く飲んでください。ただし次の服用時間が近い場合には1回分をとばし、一度に2回分を飲まないようにしてください。

アナストロゾールを使用した人からの体験談

妊娠初期と更年期障害を1日で経験するようなつらさ

飲み始めてからすぐに副作用を自覚しました。最初に感じた副作用が、右手の指の関節や足の指の痛みです。日中は痛みが和らぐのですが、起床直後はかなり痛みました。指の痛みだけではなく、吐き気を始めとした体の内部からの副作用もつらかったです。体の内部からの副作用をたとえるならば、「妊娠初期と更年期障害を1日で経験するつらさ」と言えばいいでしょうか。

治療を始めて18ヶ月経ちましたが、やっと最近、吐き気が収まってきた感じです。今では毎晩11時ころのホットフラッシュに悩まされています。暑くて暑くて、朝起きると汗でびっしょりです。あと3年ほど、この薬で治療を続けなければなりません。

5年間、関節の痛みに耐えました

アナストロゾールを5年ほど服用し、やっと最近、治療を終えました。いろいろな副作用を経験したのですが、それらの中で一番つらかったのが関節の痛みでしたね。つらい5年間でした。

4年間服用して副作用はありませんでした

乳がんの治療でアリミデックスを飲み始めて4年。70歳を超えているのですが、何の病気でもないかのように元気です。副作用らしい副作用も、今まで経験したことがありません。すばらしい効果のある薬だと思います。

4ヵ月前に治療を開始。色々な副作用を自覚しています

4ヶ月ほど前からアリミデックスを飲んでいます。これまで経験した副作用は、不眠症、まばたき、頭痛、関節痛、体重増加など。この治療を5年間続けることになっています。がんばらなければいけません。

関節痛が原因でうつ状態から不眠症へ…

アリミデックスを飲み始めてから、ほどなく手に強烈な痛みを感じるようになりました。その後も治療が進むにつれ、手だけではなく足にも強い痛みを自覚。徐々に関節が弱っていく状況がつらく、治療10ヶ月後にはうつ状態になって不眠症になりました。重度の頭痛にも悩まされました。

睡眠中、目が覚めるほどの音で関節が鳴ります

アリミデックスで治療を始めて1年になりますが、さほどつらい副作用は経験していません。あえて挙げれば、睡眠中に関節がポキポキと鳴ること。目が覚めるほどの音が鳴ります。

参照文献・URL

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