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エキセメスタン

ここでは、エキセメスタンの特徴や副作用、使用上の注意、使用者の体験談などをご紹介しています。エキセメスタンは、閉経後乳がんの治療に用いられる内分泌療法薬系の抗がん剤です。

エキセメスタンの概要

一般名称 エキセメスタン:錠剤
形状 錠剤
分類 内分泌療法薬
商品名(製造元) アロマシン錠25mg(ファイザー株式会社)
薬価 384.7円/錠
適応する症状 乳がん(閉経後)

エキセメスタンの特徴

エキセメスタンは、閉経後乳がんの治療に用いられる代表的な抗がん剤のひとつ。女性ホルモン(エストロゲン)の分泌を抑えることで、がん細胞の増殖抑制を目指す薬です。

用法・用量

通常、成人は1日1回25mgを食後に摂取します。あくまでも閉経後乳がんの治療薬なので、閉経していない女性が摂取することは禁忌と考えてください。

効果のメカニズム

女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の生成に関与している酵素(アロマターゼ)の活性を抑え、エストロゲンの生成量を低下させることで乳がん細胞の増殖を抑制します。ホルモン療法の中の「アロマターゼ阻害薬」に属する薬です。

なお、エストロゲンはもともと女性の体の形成において重要な役割を持つホルモンです。ただし、乳腺の発育を促進させるという働きもあることから、エストロゲンは、乳がんにおけるがん細胞の増殖も促進させます。よって乳がんの増殖を抑制するためには、エストロゲンの生成量を抑えることが有効な方法となります。

他の薬・治療法との併用について

エストロゲンの生成量を抑えることを目的としている薬なので、逆にエストロゲンを含有している薬と飲み合わせると効果が相殺される恐れがあります。

更年期障害に似た副作用を自覚することがある

エストロゲンの生成量を抑える薬ということもあり、ほてり、多汗、倦怠感、食欲不振、抑うつ、めまいなど、更年期障害に似た副作用を自覚することがあります。脱毛が生じることもあるため、中にはウイッグやバンダナ、帽子などで外見上の対策を行っている患者もいるようです。

なお、一般にホルモン療法は化学療法に比べると副作用は少ないとされています。副作用の程度には個人差がありますが、極度に不安になることはないようです。

考えられる副作用

国内で実施された臨床試験において、安全性評価対象となった閉経後乳がん患者の症例105例に対し、42例(40%)において副作用が認められています。国外における同様の調査では、全体の47.5%において副作用が認められています。

重大な副作用

肝炎、肝機能障害、黄疸 肝炎や、AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P・γ-GTP等の上昇をともなう肝機能障害、黄疸が、頻度不明で認められています。異常が見られた場合には、投与を中止するなどの適切な処置が必要です。

その他の副作用

精神神経系 多汗/めまい/しびれ(感)/頭痛/知覚障害/ふらつき(感)/不眠(症)/抑うつ/不安/手根管症候群/傾眠
消化器 悪心/食欲不振/腹痛/嘔吐/腸管閉塞/のどの通過障害感/胃もたれ感/心窩部痛(心窩部の疼痛)/下痢
肝臓 肝機能異常/Al-P上昇
皮膚 発疹/脱毛(症)/爪の変化/蕁麻疹/そう痒症
循環器 高血圧/動悸/低血圧
呼吸器 鼻出血/かぜ症候群/肺炎
泌尿器 膀胱炎/尿検査異常
生殖器 不正(子宮)出血/帯下
その他 ほてり/疲労/疼痛/体重減少/倦怠(感)/体臭/浮腫/関節痛/味覚異常/嗅覚障害/筋骨格痛/骨折/骨粗鬆症/過敏症

使用上の注意

禁忌

次の患者には投与しないでください。
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人
  • 授乳婦
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

慎重投与

次の患者には慎重に投与してください。
  • 重度の肝障害のある患者
  • 重度の腎障害のある患者

併用注意

次の薬との併用に注意してください。
  • エストロゲン含有製剤

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦、産婦、授乳婦等に投与する場合には、次の点に注意してください。

本剤は閉経後の患者を対象とした薬剤となるため、もとより妊娠中の患者や妊娠の可能性のある患者への投与は想定していません。

なお、妊娠中または妊娠の可能性がある患者に投与した場合、分娩障害や妊娠期間の延長、流産、胎児体重の低下などの副作用が動物実験によって示唆されています。催奇形性は認められていません。

また、授乳中の患者に対する安全性は確立されていません。動物実験では、成分の乳汁への移行が確認されています。

その他の注意事項

本剤の副作用として、傾眠(眠くなる)やめまいが報告されています。症状を自覚している患者に対しては、機械操作や自動車の運転などを控えるよう指導が必要です。

エキセメスタンを使用した人からの体験談

あちこちの関節が少しずつ痛い感じです

アロマシン錠を飲み始めてからの副作用ですが、気になるのは「あちこちの関節が痛い」ということですね。痛いとは言っても、すごく痛いわけではなくて、あちこちが少しずつ痛い、という感じです。最近はだんだん、その痛みが強くなってきたようにも感じます。すでに飲んでいる友達に聞いたところ、関節痛は想定内の副作用とのこと。ひどいときには、朝起きた時にグ―パーができないほど痛いそうです。私はまだ、そこまでは痛くないのですが。

副作用による体調不良が原因で眠れないのかもしれません

乳がんで手術をしてから放射線治療。その後はアロマシンで治療を続けています。最近、不眠症がひどくなり心療内科で処方された睡眠薬を飲んでいるのですが、よく眠れる日もあれば、体調が悪くてあまり眠れない日もあります。よく眠れない日は、アロマシンの副作用で体調が悪いのかも知れません。

先週から治療開始。脱毛するのが嫌です

乳がんの治療で、先週からエキセメスタン錠を飲み始めました。主治医から「多少の脱毛があると思う」と言われましたが、それがショックです。前に飲んでいた抗がん剤では脱毛したのですが、せっかく回復したと思ったのに、また脱毛するかもしれないとは…。地肌が見えるほど脱毛するなんて、本当に嫌です。

服用してから体重が2kgも増えてしまいました

先月から乳がんの治療でエキセメスタンを服用しています。今のところ、副作用はありません。以前に飲んでいた抗がん剤では、頭痛や手足のしびれ、ホットフラッシュ、倦怠感、うつなど、いろいろな副作用がありました。ところでエキセメスタンの副作用には「体重減少」があるようですが、私の場合、逆に体重が2kgも増えてしまいました。ショックです。

貧血や倦怠感は何らかの薬の副作用かもしれません

乳がんの治療でアロマシンという薬を飲んでいます。その後、がんが肺に転移して胸水がたまりました。胸水を抜くために利尿剤の服用を始めましたが、とくにトイレの回数が増えたとか、尿の量が増えたとかはありません。最近、貧血ぎみで倦怠感があります。何らかの薬の副作用ではないかと思います。

参照文献・URL

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