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インターフェロン α

インターフェロン αの特徴や副作用、使用上の注意、使用者の体験談などをご紹介します。インターフェロン αは、腎細胞がんは初性骨髄腫などの治療に用いられる抗がん剤の一種です。

インターフェロン αの概要

一般名称 インターフェロンα:注射
形状 注射剤
分類 天然型インターフェロン-α製剤
商品名(製造元) スミフェロン注DS600万IU(大日本住友製薬株式会社)
薬価 600万IU12,424円/筒
適応する症状
  • 腎細胞がん
  • 多発性骨髄腫
  • ヘアリー細胞白血病
  • 慢性骨髄性白血病

インターフェロン αの特徴

インターフェロン αは、腎細胞がんや多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病などの治療に用いられる抗がん剤。C型肝炎などのウイルス血症の改善に用いられることもあります。免疫力を高めることで、がん細胞やウイルスの増殖の抑制を目指す薬です。

用法・用量

症状に応じ、用法・用量が変わります。腎がんや慢性骨髄性白血病の場合には、通常、成人に対して1日1回300万~600万単位を皮下投与、または筋肉内に投与。年齢や症状に応じ、適宜薬剤を増減させます。

効果のメカニズム

体の免疫力を高めることでがん細胞の増殖を抑えたり、がん細胞への攻撃をサポートしたりする働きを持ちます。サイトカインという種類に属する薬です。

副作用と仕事について

当薬剤について「仕事を続けながら治療を受けられる」という見解も見られますが、患者によっては仕事がままならないほどの強い副作用が発現することもあります。副作用が強いときには無理をせず、自宅で体を休めるようにしたほうが良いでしょう。

考えられる副作用

インターフェロン αの副作用について、薬剤の添付文書をもとに確認してみましょう。

重大な副作用

間質性肺炎 間質性肺炎が0.1~5%未満の頻度で認められます。
抑うつ、自殺企図、躁状態、攻撃的行動 抑うつが0.1~5%未満、自殺企図・躁状態が0.1%未満、攻撃的行動が頻度不明で認められます。
糖尿病 糖尿病が0.1~5%未満の頻度で認められます。また糖尿病の増悪・発症により昏睡に至ることがあります。
自己免疫現象によると思われる症状・徴候 甲状腺機能異常が0.1~5%未満、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、1型糖尿病、多発性筋炎、溶血性貧血、肝炎、SLEが0.1%未満、重症筋無力症が頻度不明で認められます。
重篤な肝障害 重篤な肝障害が0.1~5%未満の頻度で認められます。
急性腎障害、ネフローゼ症候群等の重篤な腎障害 急性腎障害、ネフローゼ症候群等の重篤な腎障害が、それぞれ0.1%未満の頻度で認められます。
溶血性尿毒症症候群 血小板減少、溶血性貧血、腎不全を主徴とする溶血性尿毒症症候群が頻度不明で認められます。
汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少(2000/mm3未満)、血小板減少(50000/mm3未満)、貧血、赤芽球癆 汎血球減少、無顆粒球症がそれぞれ0.1%未満、白血球減少(2000/mm3未満)、血小板減少(50000/mm3未満がそれぞれ5%以上、貧血が0.1~5%未満、赤芽球癆が頻度不明で認められます。
敗血症、肺炎等の重篤な感染症 敗血症、肺炎等の重篤な感染症が0.1~5%未満で認められます。
ショック ショック症状が0.1%未満の頻度で認められます。
狭心症、心筋梗塞、心筋症、心不全、完全房室ブロック、心室頻拍 狭心症、心筋梗塞、心筋症、心不全が0.1%未満、完全房室ブロック、心室頻拍が頻度不明で認められます。
消化管出血(下血、血便等)、消化性潰瘍、虚血性大腸炎 消化管出血(下血/血便等)が0.1~5%未満、消化性潰瘍が0.1%未満、虚血性大腸炎が頻度不明で認められます。
脳梗塞 脳梗塞が0.1%未満の頻度で認められます。
錯乱、痙攣、幻覚・妄想、意識障害、興奮、見当識障害、失神、せん妄、認知症様症状(特に高齢者) 錯乱、痙攣、幻覚・妄想が0.1~5%未満、意識障害、興奮、見当識障害、失神、せん妄、認知症様症状(特に高齢者)が0.1%未満の頻度で認められます。
四肢の筋力低下、顔面神経麻痺、末梢神経障害 四肢の筋力低下、顔面神経麻痺、末梢神経障害が0.1%未満で認められます。
網膜症 網膜症が0.1~5%未満で認められます。
難聴 難聴が0.1%未満で認められます。
皮膚潰瘍、皮膚壊死 皮膚潰瘍が0.1%未満、皮膚壊死が頻度不明で認められます。
無菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎(亜急性硬化性全脳炎患者に対して髄腔内(脳室内を含む)投与した場合)が5~10%未満の頻度で認められます。

その他の副作用

全身症状 発熱/全身倦怠感/インフルエンザ様症状など
精神神経系 頭痛/不眠/眠気/焦燥/めまい/知覚異常/冷感など
過敏症 発疹/蕁麻疹など
血液 顆粒球減少/血小板減少/赤血球減少/ヘモグロビン減少/貧血/好酸球増多/白血球増多など
肝臓 AST(GOT)・A LT( GPT)・ALP・γ-GTP・LDHの上昇など
腎臓 蛋白尿/BUN/クレアチニン上昇/血尿/排尿困難など
循環器 胸痛/顔面潮紅/心電図異常(洞性頻脈、期外収縮、心房細動等の不整脈、STの低下等)等の心筋障害/四肢・顔面浮腫/動悸など
呼吸器 咳嗽/呼吸困難など
消化器 食欲不振/悪心・嘔吐/下痢/腹痛/口内炎/味覚異常/便秘/口渇/舌炎など
膵臓 急性膵炎など
皮膚 脱毛/湿疹/紅斑/皮膚炎/ヘルペスなど
神経・筋 四肢のしびれ/筋肉痛/背部痛/関節痛/腰痛/脱力感/肩こり/こわばり感/CK(CPK)の上昇など
網膜出血/軟性白斑等の網膜の微小循環障害/眼痛/充血など
投与部位(1)
筋肉内・皮下
疼痛/発赤/硬結/皮膚潰瘍など
投与部位(2)
髄腔内・脳室内
髄液細胞増多/髄液蛋白量の増加又は減少/髄液中組織球の出現など
その他 体重減少/疲労/血清総蛋白量の増加又は減少/鼻出血/歯肉出血/アフタ性口内炎/咽頭炎/疼痛/ 尿糖陽性/耳鳴/感染症/カリウム・カルシウム・ナトリウム等の電解質異常/コレステロール値の異常/尿酸値上昇/血糖値上昇など

使用上の注意

禁忌

次の患者には投与しないでください。
  • 本剤の成分又は他のインターフェロン製剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
  • ワクチン等生物学的製剤に対し、過敏症の既往歴のある患者
  • 小柴胡湯を投与中の患者
  • 自己免疫性肝炎の患者

慎重投与

次の患者には慎重に投与してください。
  • アレルギー素因のある患者
  • 心疾患又はその既往歴のある患者
  • 重篤な肝障害又は腎障害のある患者
  • 高血圧症を有する患者
  • 高度の白血球減少又は血小板減少のある患者
  • 中枢・精神神経障害又はその既往歴のある患者
  • 糖尿病又はその既往歴、家族歴のある患者、耐糖能障害のある患者
  • 自己免疫疾患又はその素因のある患者
  • 喘息又はその既往歴のある患者
  • 間質性肺炎の既往歴のある患者

併用禁忌

次の薬との併用をしないでください。
  • 小柴胡湯

併用注意

次の薬との併用に注意してください。
  • テオフィリン
  • アンチピリン
  • ワルファリン

高齢者への投与

高齢者に投与する場合には、次の点に注意してください。

高齢者においては認知症様症状が現れる傾向があります。また、一般に高齢者は生理機能が低下しているため、必要に応じて減量等の適切な対応を行う必要があります。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦、産婦、授乳婦等に投与する場合には、次の点に注意してください。

妊娠している患者や妊娠している可能性がある患者に対しては、治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与を判断してください。また、投与中は授乳を避けてください。動物実験では、成分の乳汁への移行が認められています。

小児への投与

小児に投与する場合には、次の点に注意してください。

亜急性硬化性全脳炎患者を除く小児、および新生児、乳児、幼児に対しては、使用経験が少ないため安全性が確認されていません。

インターフェロン αを使用した人からの体験談

背中の痛みがひどかったです

背中に筋肉痛のような痛みが常にありました。あまりにも痛いので痛み止めを飲みながら家事をこなしていたのですが、つらいときには無理せずに横になったりもしました。また、夜間の頻尿も大変でしたね。毎日、1回か2回はトイレで起きてしまうので、昼夜逆転のような生活になったこともあります。

様々な副作用に耐えたすえ陰性に

注射後には38度の高熱が出ました。ほかにも、網膜症による眼底出血、上半身の薬疹、息切れ、味覚障害、脱毛、手足のしびれ、口内炎など。主治医からは「副作用が強いほうだ」と言われました。副作用に耐えたすえ、ようやく今は陰性に変わりました。

仕事を続けながらの治療はつらかったです

人にもよると思いますが、私は大変に苦しい治療だったと記憶しています。「仕事を続けながら治療を受ける人も大勢いる」と製薬会社のHPなどには書かれていますし、実際、私自身もサラリーマンを続けながら治療を受けたのですが、かなりつらかったです。家事もままならなくなるので、家族の理解も必要ですね。

参照文献・URL