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ス二チニブカプセル

ス二チニブカプセルの特徴や副作用、使用上の注意点、使用者の体験談などをご紹介します。ス二チニブカプセルは、イマ二チブ抵抗性の消化管間質腫瘍や根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、膵神経内分泌腫瘍などの治療に用いられている抗がん剤の一種です。

ス二チニブカプセルの概要

ス二チニブリンゴ酸塩カプセル
形状 カプセル
分類 分子標的薬
商品名(製造元) スーテントカプセル12.5mg
薬価 7,621円/12.5mg1カプセル
適応する症状
  • イマチニブ抵抗性消化管間質腫瘍
  • 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
  • 膵神経内分泌腫瘍

ス二チニブカプセルの特徴

ス二チニブカプセルは、分子標的薬で、がん細胞の増殖を抑制する作用と、がん組織の血管新生を阻害する2つの作用を持っています。抗がん剤が効きにくい腎細胞癌や消化管間質腫瘍、膵神経内分泌腫瘍に対する効能もあり、治療に用いられています。

用法・用量

〈イマチニブ抵抗性の消化管間質腫瘍、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌〉通常、成人にはス二チニブとして1日1回50mgを4週間連日経口投与し、その後2週間休薬します。これを1コースとして投与を繰り返します。 〈膵神経内分泌腫瘍〉通常、成人にはス二チニブとして1日1回37.5mgを経口投与します。

効果のメカニズム

がん細胞の増殖や血管新生にはチロシンキナーゼというある種の酵素群が関係しています。この薬は、複数のチロシンキナーゼを阻害することで、がん増殖や血管新生を促すシグナル伝達を妨げ、がんの成長を抑制します。

他の薬・治療法との併用について

他の成分との相互作用が多く確認されている薬です。グレープフルーツジュースやセイヨウオトギリソウなどの食品との相互作用も指摘されているため、薬の摂取に際しては、患者側にも併用に関する一定の基礎知識が必要となります。

考えられる副作用

ス二チニブカプセルは多様な副作用が認められている薬剤なので、患者の状態に応じて慎重に投与することが望まれます。

重大な副作用

出血鼻出血14.4%、皮下出血4.0%、口腔内出血3.1%、性器出血1.3%、喀血1.2%、結膜出血1.0%、腫瘍出血1.1%、消化管出血4.5%、脳出血0.3%の頻度で認められています。

骨髄抑制 汎血球減少は0.1%、血小板減少が26.4%、白血球減少が19.6%、好中球減少が27.3%、貧血が22.2%の頻度で認められています。
感染症 好中球減少の有無に関わらず、肺炎、敗血症、壊死性筋膜炎等の重篤な感染症(頻度不明)があらわれることがあります。
高血圧 高血圧は30.0%の頻度で認められています。
消化管穿孔 腫瘍の急激な壊死・縮小をきたし、消化管穿孔が0.2%の頻度、消化管瘻(頻度不明)が認められています。
不整脈 QT感覚延長が1.1%、心室性不整脈が0.3%の頻度で認められています。
心不全 心不全が1.9%、左室駆出率低下が11.6%の頻度で認められています。 
血栓症、塞栓症 肺塞栓症が0.9%、深部静脈血栓症が0.8%、一過性脳虚血発作が0.3%、脳梗塞が0.2%の頻度で認められています。
播種性血管内凝固症候群(DIC) 頻度不明で、血小板数異常、血清FDP値異常、血漿フィブリノゲン濃度異常が認められています。
てんかん様発作てんかん様発作が0.2%、可逆性後白質脳症症候群が0.2%の頻度で認められています。
急性膵炎 急性膵炎が0.8%の頻度で認められています。
甲状腺機能障害 甲状腺機能低下症が14.4%、甲状腺機能亢進症が0.3%の頻度で認められています。
肝不全、肝機能障害、黄疸 肝不全が0.1%、AST上昇,ALT上昇、γ-GTP上昇を伴う肝機能障害が10.0%、血中ビリルビン増加が4.6%、黄疸が0.9%の頻度で認められています。
急性胆嚢炎 無石胆嚢炎を含む急性胆嚢炎が頻度不明で認められています。
間質性肺炎 間質性肺炎が0.2%の頻度で認められています。
急性腎障害 急性腎障害が1.6%の頻度で認められています。
ネフローゼ症候群 ネフローゼ症候群が0.5%の頻度で認められています。
横紋筋融解症、ミオパシー 横紋筋融解症が頻度不明、ミオパシーが0.1%の頻度で認められています。
副腎機能不全 副腎機能不全が0.3%の頻度で認められています。
腫瘍崩壊症候群 腫瘍崩壊症候群が0.2%の頻度で認められています。
皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑 皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑が頻度不明で認められています。

その他の副作用

感染症 (1%以上~10%未満)上気道炎/ウイルス感染/真菌感染/毛包炎、(1%未満)尿路感染/蜂巣炎/麦粒腫/爪囲炎/肺炎/耳部感染/気管支炎/歯瘻/感染性腸炎、(頻度不明)口腔感染
血液 (1%以上~10%未満)リンパ球数減少、(1%未満)好酸球数増加/単球数減少/血中エリスロポエチン増加
内分泌 (1%以上~10%未満)TSH増加、(1%未満)TSH減少/エストラジオール増加/甲状腺炎/遊離T3減少
精神系 (1%以上~10%未満)不眠症/抑うつ気分、(頻度不明) 不安
神経系 (10%以上)味覚異常37.5%/頭痛17.1%、(1%以上~10%未満)めまい/ニューロパシー/味覚消失/しびれ感/記憶障害/振戦、(1%未満)平衡障害/意識消失/回転性めまい/傾眠/認知障害/思考力低下など
(1%以上~10%未満)流涙増加/結膜炎/霧視/視覚障害、(1%未満)眼乾燥/眼脂/眼瞼炎など
心血管系 (1%以上~10%未満)ほてり、(1%未満)徐脈/動機/心筋梗塞/心嚢液貯留など
(10%以上)皮膚変色/手足症候群/発疹/毛髪変色/皮膚乾燥/紅斑/脱毛症、(1%以上~10%未満)皮膚剥脱/皮膚掻痒症/皮膚水疱など(1%未満)皮膚色素脱失/毛髪色脱失など
(1%未満)性器潰瘍/月経過多/不規則月経/月経遅延
疲労/粘膜炎/浮腫/無力症/体重減少など

使用上の注意

禁忌

次の患者には投与しないでください。
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある患者
  • 妊娠または妊娠している可能性のある女性< /li>

慎重投与

次の患者には慎重に投与してください。
  • 骨髄抑制のある患者
  • 高血圧の患者
  • QT間隔延長又はその既往歴のある患者
  • 不整脈につながる心疾患、徐脈もしくは電解質異常の既往歴のある患者
  • 脳血管障害又はその既往歴のある患者
  • 肺塞栓症又はその既往歴のある患者
  • 脳転移を有する患者
  • 甲状腺機能障害のある患者
  • 重度肝障害のある患者

併用禁忌

次の薬との併用をしないでください。
  • サイトカイン製剤を含む他の抗悪性腫瘍剤

併用注意

次の薬との併用に注意してください。
  • 薬物代謝酵素〈CYP3A4〉を阻害する薬剤
  • アゾール系抗真菌剤
  • イトラコナゾール
  • マクロライド系抗生物質
  • クラリスロマイシン
  • HIVプロテアーゼ阻害剤
  • リトナビル
  • 肝薬物代謝酵素〈CYP3A4〉を誘導する薬剤
  • デキサメタゾン
  • フェニトイン
  • カルバマゼピン
  • リファンピシン類
  • フェノバルビタール
  • QTを延長する薬剤
  • イミプラミン塩酸塩
  • ピモジド
  • 抗不整脈剤
  • キニジン硫酸塩水和物
  • プロカインアミド塩酸塩
  • ジソピラミド
  • ソタロール塩酸塩
  • ビスホスホン酸塩系骨吸収抑制剤
  • グレープフルーツジュース
  • セイヨウオトギリソウを含むもの

高齢者への投与

高齢者に投与する場合には、次の点に注意してください。 一般に高齢者は生理機能が低下しているため、減量するなどの慎重な対応が必要となります。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦、産婦、授乳婦等に投与する場合は、次の点に注意してください。 妊娠中の患者、または妊娠している可能性のある患者に対しては投与しないでください。動物実験にて、胚死亡および奇形の発生が報告されています。妊娠可能な女性に関しては、避妊の指導が必要です。また、授乳中の女性においても、乳汁への成分の移行が確認されているため授乳を中止するよう指導してください。

小児への投与

小児へ投与する場合には、次の点に注意して下さい。 新生児や乳児、幼児、小児への投与において、安全性は確立されていません。

ス二チニブカプセルを使用した人からの体験談

副作用が出るほど、効果が期待出来ると励まされ

治療4日目に手足に発疹ができ、治療5日目に血圧上昇。先生の診察では「副作用が出るほど、効果が期待出来るから」と励ましの言葉を貰い、父もより一層やる気になっていました。

腹膜播種は少し縮小

膵臓は変わりありませんでしたが、腹膜播種の方は少し縮小していました。転移がしやすい肺もきれいで良かったです。

倦怠感が強い

大げさに言うと廃人状態。疲労感がおそろしく強く、倦怠感の一番の原因はスーテントだろうとのことでした。

副作用をあまり感じなくなってきました

今回初めて、スーテント服用4週間達成できました。今回は副作用がほぼ無し。前はたとえ減らしても副作用は出ていたので不思議です。

参照文献・URL

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