プロポリスの効果とその作用

ミツバチがつくる成分として知られるプロポリス。のどに良い働きが広く知られていますが、実はプロポリスには抗がん剤治療による副作用軽減をはじめとしたいろいろな効果があります。

ここではプロポリスの特徴や効果についてご紹介。プロポリスについて理解を深め、健康維持に役立てましょう。

プロポリスとはどのような成分?

プロポリスのイラストプロポリスとはミツバチが作るみつばちの分泌液と花粉、樹液などが混ざり合った植物性物質の混合物で、蜂ヤニとも呼ばれています。主に巣材として使われるのが一般的。抗菌作用があり、巣の中に有害な物質やウイルスを持ち込まないように守ってくれます。

海外ではさまざまな効果が知られており、医薬品としても用いられている物質です。プロポリスは国やミツバチの生息している環境によって特徴が変わるため、気になる方はチェックしてみてくださいね。

また、粘着性や形から蜜ロウと間違われやすいのですが、ミツバチが分泌した脂肪分が固まってできた蜜ロウと樹脂の混合物であるプロポリスはまったくの別物です。購入の際は間違えないように気を付けましょう。

プロポリスの効果・効能とその作用

プロポリスはまだまだ知名度が低く、のどに効く以外の効果があまり知られていません。しかし、ヨーロッパやブラジルなどでは古代から民間療法として使用されていたそうです。最近では西洋医学だけでは対応できない治療を担う代替医療として、プロポリスの有用性を証明するためのさまざまな研究が行われています。

抗酸化作用や免疫力向上など健康維持に役立つ効果はもちろん、がん細胞に働きかける抗がん効果、抗がん剤の副作用を抑える効果もまとめているので参考にしてみてください。

抗酸化作用

プロポリスに多く含まれているフラボノイドには優れた抗酸化作用があります。近年では特にブラジル産プロポリスの抗酸化作用が高いということが、今井博士らの研究結果によって証明されました。

人間は呼吸してエネルギーを生み出す場合、取り込んだ酸素の一部が活性酸素として体内に残ります。活性酸素は体内で病原菌や毒物を排除してくれますが、高い酸化力を持っているため過剰に発生すると体の細胞まで酸化させてしまうように。細胞の酸化は生活習慣病や肝臓の機能低下などさまざまな病気を引き起こす原因になります。

プロポリスを摂取するとその高い抗酸化作用によって過剰な活性酸素の発生を抑えることが可能です。酸化を防ぎ、老化予防や動脈硬化の予防をしてくれる効果から、アンチエイジングや予防医学の観点からも注目されています。

糖尿病予防効果

日本では食の欧米化が進み、血糖値の異常や肥満が増えています。そのため人口に占める糖尿病患者の割合が多いのが現状です。

糖尿病の予備軍に見られるのが「インスリン抵抗性」。栄養バランスの偏りや運動不足による肥満で血糖値の高い状態が続くと、血糖値を下げるインスリンが効きにくくなる状態です。血液中の糖の量を調節できないため、血糖値が高いままになり糖尿病を引き起こします。そこで役立つのがプロポリス。

ミツバチ科学研究所の臨床検査により、継続的にプロポリスを摂ることでインスリン抵抗性を抑えることがわかっています。糖分の摂取量が気になっている方は、健康なときからプロポリスを摂取することで糖尿病を予防できるでしょう。

免疫力向上効果

プロポリスにはフラボノイドや酵素、ビタミンなど豊富な栄養成分が含まれています。さまざまな栄養成分が全身の細胞や臓器に作用し活発化させるため、身体の免疫力を高めることが可能です。免疫力を高めることでウイルスや細菌をブロックする「病気への抵抗力」が上がり、白血球やリンパ球などががん細胞を排除してくれる可能性が高まります。

プロポリスの研究データでは、風邪をひいたときに身体のだるさを軽減して回復を早めてくれることが証明済み。インフルエンザや風邪は免疫力が落ちているとかかりやすいため、心配な方はプロポリスを摂っておくのがおすすめです。

花粉症・アレルギー症状緩和作用

毎年多くの人が悩まされている花粉症。花粉症の症状は免疫が過剰反応するアレルギーによって起こります。免疫システムが身体の外から入ってきたものを異物と認識してしまい、くしゃみやかゆみなどの症状を引き起こすように。アレルギーが起こる原因はわかっておらず、根本的な治療法はまだありません。

実は、プロポリスは辛いアレルギーにも効果を発揮します。ミツバチ科学研究所では「プロポリスを摂ることでアレルギー反応で起こるかゆみや鼻づまりなどを軽減してくれる」という研究結果が出ています。アレルギーもちで悩んでいる方は、一つの方法として試してみるのもいいでしょう。

抗がん効果

植物の樹脂を集めて作られたプロポリスには、さまざまな成分が含まれています。中でもケルセチンやアルテピリンCは抗腫瘍活性や抗がん作用を持っており、がんの治療に役立つ成分です。

ケルセチンは細胞の増殖を止める働きがあり、濃度が高くなるとがん細胞を死滅させる効果が知られています。また、がん細胞の発生を抑える効果が研究から証明されています。

アルテピリンCは抗がん剤よりも働きが弱いものの、副作用がほとんどない成分です。DNAの合成を阻害してがん細胞を消失させる効果がわかっています。

プロポリスは抗がん剤治療よりも体にかかる負担が少なく、抗がん剤の副作用を抑える効果も。がん治療が不安な方は代替医療としてプロポリスを摂取してみるのもひとつの手です。

プロポリスに副作用はある?

プロポリスは天然由来の抗生物質といわれており、有効成分がふんだんに含まれている物質です。しかしハチに対してアレルギーを持っている方は、副作用としてアナフィラキシーショックが起こる可能性があります。

プロポリスを摂取することで死亡した例もあるため、代替医療として使用する際は医師に相談したうえで摂取しましょう。特に汎用性血管内凝固症候群や薬物性肝機能障害、ぜんそく持ちの方は注意が必要です。

プロポリスを抗がん剤治療と併用する場合、殺菌作用や免疫力を上げる効果で副作用を軽減する効果が確認されています。アレルギー反応に気を付けて活用すればがんを治療しやすくなるため、抗がん剤治療をするならプロポリスを活用している病院で治療するのがおすすめです。

プロポリスは基本的に経口摂取や局所的な仕様であれば安全性は高いと言われています。ただし、経口摂取した場合、人によってはアレルギー反応や口内炎などが起こる可能性もあるため、注意が必要です。また、喘息の方は症状を悪化させる可能性がありますので、服用は避けましょう。

特にハチミツや針葉樹などにアレルギーがある方は、アレルギー反応が出る可能性が高く、使用は避けた方がいいでしょう。また、プロポリスには血小板が凝集する作用を阻害する働きもあります。がん治療の一環として手術を受ける予定がある方も、使用は避けるようにしましょう。

このほか、プロポリス製品による副作用として肝機能障害や皮膚発疹(43歳女性/日本)や、接触皮膚炎(39歳女性/日本)、肝機能障害(68歳女性/日本)、急性腎機能障害(59歳男性,胆管癌患者/台湾)などが報告されています[1]。

プロポリスの急性毒性についてはBurdockにもまとめられ,マウスでの影響レベルは1日あたり1441mg/kgとされている.国内で行われたマウスを用いた試験での半致死量LD50は中国産,ブラジル産ともにエキス相当量で2000mg/kg.プロポリス相当量で3600mg/kgという結果となり,健康食品としての摂取量(1000mg/日以内)あるいは医療用を想定した摂取量(数千mg/日)を体重kgあたりに換算して比較した場合,急性毒性については安全であると結論されている.大量摂取(15g/日以上)では,アレルギー症状や皮膚や粘膜の掻痒感が副作用として現れるとの報告もある

出典: (PDF) 補完代替医療素材としてのプロポリス」日本補完代替医療学会誌,2(1),2005[PDF]

[1]

出典: 「健康食品」の安全性・有効性情報『プロポリス』(2018年5月1日確認)

プロポリスの抗がん剤に対する効果

がん治療においてプロポリスが注目を集めたのは、プロポリスの持つ抗腫瘍活性作用です。発ガン剤を使ってラットを肝臓ガンに誘導した上で、プロポリスを投与した実験では、がん腫瘍縮小に対して一定の効果が見られたことが報告されています。同様の報告は数多くありますし、放射線治療や抗がん剤で減少した白血球数の現象に対して、プロポリスが回復効果を示したことも報告されています。

抗腫瘍性は最も注目度の高いプロポリスの機能であり,日本でプロポリスが注目されるきっかけになったのも,1991年に学会発表されたブラジル産プロポリスから単離されたクレロダン系ジテルベンの強いこう腫瘍効果の発見であった。〜中略〜生体を用いたモデル実験では予防,及び治療的効果,また転移阻害の効果も確かめられている.連続的に発ガン剤を経口投与した後に超臨界抽出プロポリスを摂取させた場合,低濃度施用で制癌効果が見られ,また副作用的な影響が抑えられている

出典: (PDF) 補完代替医療素材としてのプロポリス」日本補完代替医療学会誌,2(1),2005[PDF]

こうした研究から、プロポリスにはがん腫瘍に対する作用だけでなく、副作用を軽減させ、免疫機能を高めることで、抗がん剤治療中の生活を改善することが期待できるといえるでしょう。

プロポリスの抗がん剤副作用抑制以外の効果

プロポリスには、微生物の活性を予防したり、抗酸化作用や抗炎症作用、抗腫瘍活性、免疫調節作用、さらには肝臓保護作用などがあると言われています。日本では、ヒトに対して有効性が確認された作用としては、免疫作用の活性やがんに対する効果、炎症を抑える効果などが挙げられます。

日本における健康食品としてのプロポリスの普及は目をみはるものがあるが,国立健康・栄養研究所が公開する「『健康食品』の安全性・有効性情報」において,人に対する効果があるとされているのは「免疫・がん・炎症」項目のみである

出典: (PDF) 補完代替医療素材としてのプロポリス」日本補完代替医療学会誌,2(1),2005[PDF]

中でも注目したいのが、抗炎症作用です。

抗酸化作用にも関係していると言われるこの作用では、むくみを軽減する作用なども報告されています。

抗浮腫作用として,カプサイシンでマウスの耳に誘導した浮腫をブルガリア産プロポリスで同様の耳の浮腫やカプサイシンやカラギーナンで誘導した足部の浮腫をブラジル産プロポリスで軽減することが確かめられている

出典: (PDF) 補完代替医療素材としてのプロポリス」日本補完代替医療学会誌,2(1),2005[PDF]

その他、抗がん剤の副作用を軽減する成分はこちら

フコイダン

がん細胞の働きを抑制すると言われるフコイダンは、ワカメなどの褐藻類に含まれるぬめり成分です。1913年にスウェーデン人の科学者により発見されたフコイダインの持つ、抗がん剤の副作用を軽減する作用について紹介します。

「フコイダン」の詳細はこちら

アガリクス

アガリクスには抗腫瘍作用や免疫アップ、血圧低下などの健康作用があるとされ、ブラジルのピエダーテ地方では「神のキノコ」と重用されていました。抗がん剤治療中のQOL向上などアガリクスの持つパワーを解説します。

「アガリクス」の詳細はこちら

メシマコブ

メシマコブには、食欲低下や下痢、吐き気、嘔吐など抗がん剤治療による副作用を軽減する作用があると言われています。その他にも抗アレルギー作用などメシマコブの持つ健康効果をチェックしてみましょう。

「メシマコブ」の詳細はこちら

スクワレン

免疫力を向上させ、肝機能の改善に貢献すると言われるスクワレンは、不飽和脂肪酸の一種です。抗がん剤治療ちゅうの免疫力を維持し、感染症や癌転移を予防することが期待されるスクワレンについてご紹介します。

「スクワレン」の詳細はこちら

 

「抗がん剤の副作用を軽減してくれる成分」とは >>

《参照元サイト一覧》

みつばち科学研究所公式サイト

株式会社TCN(テクノート)

【PDF】中部大学生物機能開発研究所公式サイト

【PDF】がん補完代替医療ガイドライン第1版

【特集】抗がん剤の副作用を軽減する希少な特許成分
レスベラトロールの進化型「催芽ブドウ種子」の効果とは >>