肺がん

肺がんの抗がん剤治療の特徴を解説。代表的な薬の名前や期待できる効能、副作用についてまとめました。

肺がんで抗がん剤を使う目的

ひと口に肺がんと言っても様々な種類がありますが、主に2つのタイプに分かれています。1つは「小細胞肺がん」、もう1つは肺がんの80%以上を占める「非小細胞肺がん」です。このどちらの肺がんかによって治療法が変わってきます。

非小細胞肺がん

非小細胞肺がんは、I期、II期なら手術による切除が基本となり、IB期以降は再発を防ぐために手術後の抗がん剤投与を行います。非小細胞肺がんは、小細胞肺がんに比べると進行が遅いですが、抗がん剤が効きにくいと言われています。

がんが進行していて切除不能な場合や、手術に耐えられる体力がないと判断された場合は放射線治療や抗がん剤治療、分子標的薬による治療が行われます。

小細胞肺がん

小細胞肺がんは進行が早く、診断された時点で転移が見られるケースが多いです。がんが肺内だけにとどまっていても、何もしないままだと平均3.5ヶ月で亡くなるという極めて悪性度の高い病気ですが、非小細胞肺がんに比べて抗がん剤の効果が高いのも事実。抗がん剤治療をした場合、がんが肺内にとどまっている人は14~20ヶ月、全身に転移している人は7~10ヶ月の生存が可能となります。

肺がんの抗がん剤治療の特徴

非小細胞肺がん治療は、シスプラチン、カルボプラチン、イリノテカンなどのプラチナ製剤が標準薬です。症状に応じて、これらのプラチナ製剤にゲムシタビンやペメトレキセドなどの薬剤を併用して治療を行います。この他、アジア人、女性に対して有効と言われているイレッサや、再発・進行がんを対象としたタルセバが選択されることもあります。

一方、小細胞肺がんはイリノテカンとシスプラチン、または、シスプラチンとエトポシドの併用が有効です。

肺がん治療で使われる抗がん剤の副作用

肺がん治療に使われる抗がん剤の副作用は、分子標的薬以外はほぼすべての抗がん剤に白血球減少が起こるため、抗生物質を投与します。

また、カルボプラチン、ゲムシタビン、エトポシド等では血小板の減少が起こると血小板の輸血が行われます。その他、多くの抗がん剤で吐き気や嘔吐が起こり、イリノテカン、シスプラチン、分子標的薬では下痢の副作用が起こります。

副作用の現れ方は薬や人によって様々です。自分が使う薬の副作用リスクを正しく理解し、異変に気付いたらすぐに医師に伝えることが必要です。

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