卵巣がん

卵巣がんの代表的な抗がん剤治療法や、期待できる効果、副作用などを分かりやすく解説します。

卵巣がんで抗がん剤を使う目的

卵巣がんは非常の多くのタイプに分類され、それぞれ適した治療が選択されます。原則としてI期とⅡ期では手術による切除が可能です。また、病巣が卵巣内にとどまっている場合は手術だけで良いと考えられており、それ以外は原則として抗がん剤による転移・再発対策が必要となります。

卵巣がんは薬剤の感受性が高いため、抗がん剤の投与により40%以上の確率でがん細胞の完全消失が認められています。また、Ⅳ期で手術ができない場合でも、抗がん剤治療で病巣を縮小する術前療法をすれば手術が可能になるケースも少なくありません。術前の抗がん剤治療は70~80%の人に効果があると言われています。

卵巣がんで使われる抗がん剤の種類

卵巣がんの抗がん剤治療はプラチナ製剤と植物アルカロイドのタキサン系薬剤を使うのが一般的です。なかでもプラチナ製剤は特に効果が高く、現在の卵巣がん治療の主流となっています。プラチナ製剤はシスプラチンが主流でしたが副作用が強いため、最近では比較的副作用の少ないカルボプラチンが選ばれる傾向にあります。

カルボプラチンにタキサン系のタキソールを併用したTC療法は、卵巣がんの化学療法では第一選択肢として世界標準と認められており、最も効果が高く、副作用は比較的少ないことが分かっています。

プラチナ製剤で効果が得られない場合や再発した場合としては、リポソーマルドキソルビシン、ノギテカン、ゲムシタビンが使われます。さらに、2013年11月には分子標的治療薬のアバスチンが卵巣がんで使用可能となり、他の抗がん剤との併用によりさらに高い効果が期待されています。

卵巣がんで使われる抗がん剤の副作用

プラチナ製剤とタキサン系薬剤の副作用は吐き気、嘔吐、腎障害、脱毛、手足のしびれ、白血球や血小板の減少などが挙げられます。特に、白血球や血小板の減少といった骨髄抑制は注意や対策が必要で、投薬方法を変えるか薬の量を減らすなどの対応がとられることもあります。

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