膵臓がん

膵臓がんの抗がん剤治療で使われる代表的な薬剤の種類と効果・副作用を解説します。

膵臓がんで抗がん剤を使う目的

膵臓がんは他のがんに比べて罹患数と死亡数がほぼ同数という極めて難しいがんです。治療は手術、抗がん剤、放射線の3つに大別され、病状に合わせて治療を行っていきます。

完治のためには早期発見と開腹手術が必要となりますが、膵臓がんは有効なスクリーニング検査がなく、病気が発見される頃にはすでに進行し、手術不可能なケースが多いです。そのため、抗がん剤は主に切除不可能な膵臓がんに使用されます。また、切除可能な場合は手術後に抗がん剤による補助療法が行われます。

膵臓がんで使われる抗がん剤の種類

膵臓がんの抗がん剤は種類も臨床試験も不十分ですが、近年は分子標的薬などの抗がん剤の進歩があり、以前に比べ年単位の生存が見込める可能性が高まっています。

膵臓がん手術後に使用する抗がん剤

現在は手術後6ヶ月にわたる経口剤のTS-1療法、もしくは、ゲムシタビン(GEM療法)の点滴が標準療法とされています。これらの治療を行うと、手術のみと比べて明らかに再発率が低下し、予後が改善されることが分かっています。

手術不可能な膵臓がんに使用する抗がん剤

転移性の膵臓がんの標準治療もゲムシタビンが第1選択薬となっていましたが、2013年にFOLFIRINOX療法(フルオロウラシル・レボホリナート・イリノテカン・オキサリプラチン)が承認され、2014年にはGEM/nabPTX療法(ゲムシタビン・アブラキサン)が承認されてからは、GEM/nabPTX療法が多く選択されるようになっています。また、分子標的治療薬であるエルロチニブとゲムシタビンを併用した投与法もあります。

手術不可能な患者さんの治療実績は50%生存割合で6~7ヶ月と厳しい状況ですが、なかには2年以上にわたり生存するケースもあり、今後はさらなる治療の進歩が期待されています。

膵臓がんで使われる抗がん剤の副作用

膵臓がんで使われる抗がん剤も他の薬剤と同様に、吐き気、嘔吐、倦怠感、脱毛などの副作用が起こります。また、骨髄抑制に伴い白血球・血小板が減少し、貧血や出血が起こることもあります。

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