前立腺がん

前立腺がんに使われる抗がん剤の種類や期待できる効果、副作用について解説します。

前立腺がんで抗がん剤を使う目的

前立腺がんはホルモン療法の効果が高く、また、抗がん剤は効果がないとされていた為、手術とホルモン療法が中心となっていました。しかし、2008年に承認された植物アルカロイドの抗がん剤ドセタキセルが登場してからは他の抗がん剤との併用で治療効果があることが報告されており、ホルモン療法で効果がでなくなった場合に抗がん剤による治療が行われています。

ドセタキセルはステロイド剤と一緒に使われ、主に進行がんの治療に選択されます。ホルモン剤の長期服用により薬が効かなくなった場合や、はじめからホルモン剤が効かないがんの進行を抑制し、少しでも余命を伸ばすことを目的としており、ドセタキセルを使った患者さんの6割に効果があるという報告もあります。

前立腺がんで使われる抗がん剤の種類

前立腺がんでは、エストラムスチンやテガフール・ウラシル、ペプロマイシンなどの抗がん剤が使われますが、これらの効果はあまり期待できません。

一方、進行した前立腺がんに使われるドセタキセルは効果が高いという報告もあります。アルキル化剤の抗がん剤と女性ホルモンのエストラジオールを結合させたエストラムスチンという抗がん剤とドセタキセルを組み合わせた治療も有効です。

ドセタキセルの治療は症状や患者さんの年齢により調整されますが、1日1回70~75mgを1時間以上かけて点滴する治療を3週間続けるのが一般的です。骨に転移が認められた場合はゾメタやランマークなどの薬剤を使用し、骨病変の進行を遅らせます。

現在、海外ではさらに新たな前立腺がんの抗がん剤が登場しており、今後は前立腺がんの治療でさらに効果的な抗がん剤治療が確立されると期待されています。

前立腺がんで使われる抗がん剤の副作用

ドセタキセルの代表的な副作用は比較的軽いものの、副作用の確認の為、初回の投与には入院が必要となることがあります。副作用としては、投与数日以内に発疹、悪心、嘔吐、食欲低下などがあり、投与数日~数週間では骨髄抑制による白血球や血小板の減少、口内炎、筋肉痛、下痢、投与後数ヶ月後にはむくみ、しびれ、倦怠感などが起こります。

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