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知っておきたい抗がん剤の種類

がん治療で使われる抗がん剤は数十種類に及び、主に8つに大別されます。それぞれの抗がん剤の特性と効能、副作用について分かりやすく解説します。

抗がん剤の種類とそれぞれの特性について

抗がん剤のイラストがん細胞の分裂を妨げ、細胞の増殖阻止や破壊を促す抗がん剤。手術や放射線治療はがんそのものを狙う局所的な治療であるのに対し、抗がん剤は広範囲の治療効果が期待できる治療です。がん細胞を破壊して治癒を目指したり、手術前の投与で病巣を小さくしたり、転移や再発を防いだりと様々な場面で活用されます。

また、抗がん剤単独での治療はもちろん、手術や放射線治療との併用でより高い効果を狙うなど、がん治療において大きな役割を果たしています。現在、がん治療に使われる抗がん剤は約70種類あり、作用の仕方などによって大きく8つに分かれています。

分子標的薬

1990年代の後半から活用されている比較的新しい抗がん剤。がん細胞特有の分子だけを標的とし、がん細胞の増殖や転移を防ぎます。近年、世界中で研究されている抗がん剤のほとんどが分子標的薬に該当し、すでに10種類以上の分子標的薬ががん治療に導入されています。

主な薬:イレッサ、グリベックなど

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アルキル化剤

世界大戦中に使われたマスタードガスという毒ガス兵器の研究から開発された薬で、40年以上前から使用されています。単独では効果が穏やかなので大量投薬や他の抗がん剤との併用療法が選択されるケースが多いです。

主な薬:エンドキサン、ダカルバジン、テモダールなど

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代謝拮抗剤

がん細胞が分裂し増殖するときに作るDNAの構造に似た薬剤で、投与することで不完全な細胞ができるため、がん細胞の増殖を抑えることができます。従来の抗がん剤では治療が難しかったがんにも有効な薬剤が次々と開発されています。

主な薬:メトトレキサート、ゼローダなど

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植物アルカロイド

毒性の強い植物の作用を応用した抗がん剤。「微小管阻害剤」と「トポイソメラーゼ阻害剤」の2種類に分かれており、それぞれ細胞に働きかける作用が異なります。

主な薬:ドセタキセル、パクリタキセル、ノギテカンなど

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ホルモン剤

がん細胞の成長を促す特定のホルモンの分泌を止める治療法。ホルモンの過剰分泌が関わる、乳がんや前立腺がんの治療に使われます。

主な薬:リュープリン、アリミデックス、タモキシフェンなど

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プラチナ製剤

貴金属のプラチナを使った抗がん剤。アルキル化剤とよく似ていて、DNAのコピーを阻害したり、がん細胞を死に追いやったりする性質を持っています。

主な薬:シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン

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抗がん性抗生物質

カビなどの微生物を利用して作られる抗生物質による薬剤。DNAの複製を防ぐので細胞分裂が活発な細胞ほど薬が強力に作用します。

主な薬:マイトマイシンC、ブレオマイシン、エピルビシン、ドキソルビジンなど

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免疫調節剤

人間に備わる免疫機能を高め、がん細胞を破壊することを目的として開発された薬剤。他の抗がん剤との併用により延命効果や再発防止率を高めることができます。従来の抗がん剤とは全く違うアプローチのため、がんの治癒や副作用軽減の期待が高まっています。

主な薬:ウベニメクス、乾燥BCG、インターフェロン-α など

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治療スケジュールや副作用はよく確認を

抗がん剤には、錠剤やカプセルなどの飲み薬と、点滴や注射で静脈に抗がん剤を注入する方法があります。点滴や注射による治療の場合は、治療期間と治療しない期間を組み合わせた周期を設け、1クールという単位で繰り返し治療をしていきます。そのため、治療スケジュールを立てながら治療をしていくことになりますが、副作用が強く出た場合は治療をお休みしたり、副作用を抑える薬を投与したり、様子を見ながら治療を進めることになります。

副作用の現れ方によっても治療スケジュールが変動しますので、あらかじめ、どんな副作用が想定されるのか、副作用が出た場合はどう対処するのかなどをしっかり確認し、備えておくことが大切です。

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